「静かな連休を」

石川県立大学長　 西 澤 直 子

　昨年の今頃、我が国でも新型コロナウイルス感染症の感染が急速に拡大し、全国一斉に「緊急事態宣言」が発出された時期は、誰もが感染に対する高い危機感と警戒感で日々生活されていたことと思います。本学でも登校禁止、外出自粛の徹底などが実施されました。今年は、学生の皆さんが基本的な感染防止対策をしっかり行ってきたことを踏まえ、対面授業の割合を大幅に増やし、新学期をスタートさせることができました。
しかしながら、東京、大阪など４都府県で「緊急事態宣言」が再度発出され、石川県においても、ステージⅢ「感染まん延特別警報」に移行するなど、極めて厳しい感染状況となっています。
　特に危惧される各種の変異ウイルスは、感染力が強く、若い世代でも重症化しやすいなど、これまで以上に警戒を強める必要があります。
　ゴールデンウィークを控え、帰省や旅行など外出を計画されている方もいるかもしれませんが、今は耐える時期だと自らに言い聞かせてください。人が動くと感染リスクは高まります。帰省や旅行はもとより、不要不急の外出、大人数での飲食を控えるなど「人との接触機会の低減」に努め、静かな連休を過ごすよう心掛けてください。
皆さん自身を守るだけではなく、大切な家族・親族、友人・知人など、周囲の方々を守る意味でも、感染リスクが高まる行動を厳に慎み、感染防止対策を徹底するよう、改めて強くお願いします。

　令和３年４月２７日