本学前学長の西澤直子参与が2026年度の文化功労者に選出されました。顕彰式は11月4日に東京都内のホテルで行われます。
西澤参与は、世界に先駆けて、イネ科植物が持つ鉄栄養獲得とその制御の分子機構を明らかにしました。その研究は、イネ科植物を越えて高等植物の分子レベルでの栄養学的研究に先導的な役割を果たしています。また、これらの知見をもとに、鉄を吸収しにくい土壌で栽培しても鉄欠乏にならず良好に生育する「鉄欠乏耐性イネ」やヒトの貧血症予防のための鉄分豊富なコメやダイズ、サツマイモを作出しました。さらには、健康に悪影響を与える有害元素のカドミウムを吸収しないイネの開発に貢献しました。
このように植物の鉄獲得機構に関する基礎研究から得られた知見を、世界の広範な地域で問題となる不良土壌における作物生産や栄養強化作物の創出に結びつけ、基礎植物科学と農業生産の架け橋となる先駆的な成果を挙げており、その功績が高く評価されました。

