本学食品科学科の小椋賢治教授の研究課題「ヘリウムフリー卓上型NMRのバーチャル高磁場化:物理情報AIによる食品含有成分分析のための基盤構築」が、文部科学省「AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業(SPReAD1000)」に採択されました。
本研究では、液体ヘリウムを必要としない卓上型NMR装置で得られる低磁場スペクトルを、NMRの物理法則を組み込んだ人工知能(AI)により高分解能化し、400 MHz級NMRに近い情報を再現する「バーチャル高磁場NMR」の実現を目指します。これにより、日本酒、調味料、果汁など複雑な食品に含まれる成分の同定・定量を、より簡便かつ高精度に行うことが期待されます。
本事業には全国から15,868件の研究提案が寄せられ、そのうち456件が採択されました(採択率2.9%)。本研究は、ヘリウム資源の制約に備えるとともに、低コストな卓上型NMR装置の食品製造現場への普及を促進し、食品の品質保証やブランド保護に貢献することが期待されます。
