大学院・博士前期課程生産科学専攻2年の礒辺唯花さん(指導教員:弘中満太郎教授)が、第70回日本応用動物昆虫学会大会(2026年3月28日〜30日)において、「呼吸で正負を切り替える:コガタノゲンゴロウの水面定位に利用される走光性」というタイトルで発表を行い、ポスター賞を受賞しました。
大気呼吸を必要とするゲンゴロウ類は、水中では呼吸のため水面に接近しなければいけません。その一方で、水面付近は捕食者に狙われやすく、すぐに水底方向に移動する必要があります。この水面と水底の往復行動において、コガタノゲンゴロウが呼吸状態で正と負の走光性を短時間で切り替えて、定位を成し遂げていることを、礒辺さんは発見しました。水生昆虫の水中での走光性は、陸生昆虫と違って、その反応性が種毎に大きく異なることが謎の一つでした。水生昆虫の一見多様な走光性現象を説明しうる、極めて短時間の走光性の切り替えという現象を発見したところが高く評価されました。また本研究成果は、水域での新たな光害の可能性を示唆するものです。
