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馬場研究室は、コマツと連携し、カンボジアの農業問題に取り組みます
2023年7月21日
約20年間にわたる内戦によりカンボジアには多くの地雷が埋まっており,コマツ(小松製作所)が日本地雷処理を支援する会(JMAS)と連携し,重機を用いて地雷を除去しています。地雷を撤去した土地は農地にされますが,電気や肥料が高価であるため,現地の農村の生活はひっ迫しています。これを改善すべく,石川県立大学とコマツは,2023年7月3日〜7月6日にかけて,JMASの協力を得て現地調査を行うとともに、カンボジアのUME大学,バッタンバン大学,バッタンバン州農業局,日本大使館と協議しました。会議では,生物資源工学研究所馬場保徳講師と環境科学科3年北川真衣さんがカンボジアで廃棄されることの多い農作物残さ(マンゴー果実やバナナ茎葉など)のメタン発酵の試験結果を発表し,この技術の活用について議論しました。牛のお腹の微生物を活用したメタン発酵は,農作物残さを簡単で安価な設備でガスと電気と肥料に変換できるため,活用が期待されています。