- 研究トピックス
環境科学科教員の共著論文が農業農村工学会賞・優秀論文賞を受賞
2019年9月10日
石川県・手取川上流で大規模斜面崩壊が発生し、浮遊土砂濃度1,000 mg/Lを超える高濃度濁水が継続したため、扇状地の地下水環境への影響が懸念されました。そこで、環境科学科の教員を中心にした研究チームを結成し、水田や河川からの地下水涵養量の変化を数年にわたりモニタリングしました。受賞対象論文はこの地下水環境のモニタリング結果を取りまとめたものです。現在、わが国では豪雨や地震による大規模な斜面崩壊が頻発しています。本研究の成果は、他の流域で同様の斜面崩壊が発生した場合などに、地下水環境にどの様な変化が生じるのかを予測するための基本情報として活用できます。
石川県立大学環境科学科・田中健二(現・寒地土木研究所)・瀬川学・藤原洋一・高瀬恵次・丸山利輔・長野峻介:高濃度濁水が扇状地の水田浸透量・河川伏流量に及ぼす影響-手取川流域の大規模土砂崩壊を事例として-、農業農村工学会論文集、86(1)、I_47-I-54、2018