大学院・博士前期課程生産専攻1年の最上裕太さん(指導教員:弘中満太郎教授)が、第70回日本応用動物昆虫学会大会(2026年3月28日〜30日)において、「外灯下のジレンマ:アマガエルに見られる人工光への集合と負の光マスキング」というタイトルで発表を行い、ポスター賞を受賞しました。
夜間の人工光は、夜行性動物の活動性を即時的かつ一時的に低下させる負の光マスキングと呼ばれる現象を引き起こすことが報告されています。一方で、一部のカエル類は夜間に昆虫の集まる外灯周囲を餌場として利用します。最上さんは、外灯の周囲と外灯から離れた場所のヒガシニホンアマガエルの行動形質を比較して、外灯周囲に集まった個体の捕食行動などが抑制されていることを発見し、この現象が負の光マスキングによるものであることを実験的に明らかにしました。
本研究成果は、外灯が夜行性動物に対して餌場としてポジティブに機能する一方で、同時に負の光マスキングによりネガティブにも作用することを示唆しており、自然界への人工光の影響の複雑さという点から、重要な知見を提供するものです。
