- 研究トピックス
植物や微生物から工業材料を生産するバイオ技術開発に着手
2016年7月15日
石川県立大学 生物資源工学研究所 三沢 典彦 教授及び南 博道 准教授のグループが、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)事業「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発」に採択され、植物や微生物から工業材料を生産するバイオ技術開発に着手します。これは、NEDOが九州 大学を中心とした研究チームと民間企業40機関を採択し、本年度から5年間86億円をかけ、オールジャパン体制で次世代産業「スマートセルインダストリー」(高度に機能がデザインされ、機能の発現が制御された生物細胞「スマートセル」による物質生産産業のこと)の構築を目指すものです。
三沢教授及び南准教授はそれぞれ、カロテノイド及びアルカロイドという天然化合物を対象として、その生合成研究や大腸菌等の微生物を用いたパスウェイエンジニアリング研究に長年従事してきました。その結果得られた研究業績や蓄積された関連技術が評価され、今回の採択に至ったものと考えられます。事業の内容は次のとおりです。
1.NEDO事業の概要
(1)事 業 名 植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発
(2)事業総額 86億円(予定)
(3)期 間 2016年度~2020年度
2.石川県立大学の研究内容
「高生産性微生物創製に資する情報解析システムの開発(委託事業)」の一部を担当し、ターゲットとなる工業材料の生産に最適化された微生物を構築し、その工業材料を効率的に生産する技術開発を行う。
※詳細については、記者発表資料の概要を参照ください。