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「石川県立大学創立10周年記念式典・公開シンポジウム」を開催しました
2015年11月8日
本学の創立10周年を記念して、「石川県立大学創立10周年記念式典・公開シンポジウム」を11月8日(日)に開催しました。
【創立10周年記念式典】
熊谷学長、谷本石川県知事の挨拶のあと、中村石川県議会議長(代理:井出議員)、粟野々市市長から祝辞がありました。続いて、本学の創立及び発展にご貢献いただきました丸山初代学長、松野前学長に、谷本知事より感謝状及び記念品が贈呈されました。また、石川県立大学の10年間における活動についての報告が、生産科学科、環境科学科、食品科学科の各学科長、教養教育センター長および生物資源工学研究所所長より、おこなわれました。
【公開シンポジウム】
創立10周年を記念に公開シンポジウムとして「農学系大学と社会との関わり」をテーマに各分野の専門家の方々をお招きし、幅広い観点からご講演していただきました。
基調講演
「プラチナ社会における農業イノベーション」
小宮山 宏 氏(三菱総合研究所理事長、東京大学第28代総長)
生活や人生の質を追及する社会を「プラチナ社会」と定義し、これからの社会が目指すべき「プラチナ社会」やプラチナ社会における農業について、お話していただきました。講演の詳しい内容はIPUニュース21号をご覧ください。
招待講演
「植物科学で食糧問題に挑む」
芦苅 基行 氏(名古屋大学生物稲生開発利用研究センター教授)
コメの粒の数を増やす有用遺伝子を用いたイネ優良品種育成の具体的な手法を説明解説していただきました。また、世界にそのイネを無償で配布するWISHプロジェクトの取組みについても、お話していただきました。
「農水産物を活用した産学官連携-弘前大学における事例-」
加藤 陽治 氏(弘前大学 特任教授)
サケ氷頭由来プロテオグリカンの応用研究と製品開発や赤いリンゴ(紅の夢)の活用研究等から地域活性化を目指す取組みについて、お話していただきました。
「可能性の無視は最大の悪策」
高野 誠鮮 氏(羽咋市文化財室室長、総務省大臣委嘱地域力創造アドバイザー)
羽咋市神子原地区の過疎高齢化集落の活性化プロジェクトについて、お話していただきました。また、限界集落からの脱却、神子原米ブランド誕生から成功までのプロセスについても、お話していただきました。
「微生物由来生理活性物質の作用機構研究とその応用」
吉田 稔 氏(理化学研究所・吉田化学遺伝学研究室主任研究員)
膨大な種類の微生物から新しい医薬・農薬の開発につなげるため、特異的で強力な生物活性を示す天然物の作用機構研究について、お話していただきました。
【祝賀会】
熊谷学長、中西石川県副知事の挨拶に続き、学長および御来賓の方々による鏡開きが行われました。その後、寺西石川県公立大学法人理事長による乾杯のご発声のもと懇談が始まり、本学の前途を祝しました。