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大学院生の田中真織さんが日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会合同大会にてポスター賞を受賞しました
2024年5月3日
大学院・博士前期課程生産科学専攻2年の田中真織さん(指導教員:弘中満太郎准教授)が、日本昆虫学会第84回大会・第68回日本応用動物昆虫学会大会合同大会(2024年3月28日〜31日)において、「秋に日永を感じる:夜間照明によるアメリカシロヒトリ幼虫集団の休眠阻害」というタイトルでポスター賞を受賞しました。
田中さんは、街路樹の主要な害虫であるアメリカシロヒトリの幼虫が夜間、道路灯や店舗の照明で使われるLEDランプやメタルハライドランプに長時間曝されており、日長を測り間違えて、休眠が失敗していることを野外環境で定量的に示しました。人工照明による昆虫の休眠への影響についてはこれまで、室内や野外での実験により指摘されていましたが、今回初めて無操作の野外環境で実証したことが高く評価されました。
本研究成果は、殺虫剤を使用しない、光を用いた害虫防除技術の発展や、昆虫に配慮した街路灯の開発に貢献することが期待されます。