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3. コンセプトマップを用いた知識構造化への取り組み

コンセプトマップの作成例

コンセプトマップの作成例

コンセプトマップを用いた知識構造化への取り組み

東村泰希助教(食品科学科)

 私は、二年次向け専門固有科目「生物化学I」でアクティブラーニングに取り組んでいます。導入した方法は「コンセプトマップの作成」です。科目の性質上、講義や教科書を通して膨大な情報を伝えることになりますが、これら新しい情報は断片化されたままです。一方、学習者の脳内にはこれまでに勉強や経験に基づいた「認知構造」が存在しています。講義で得た新しい情報を既存の認知構造に組み込み関連づける必要があります。これを「新たな知識の構造化」といいます。コンセプトマップは「知識の構造化」に役立つアクティブラーニング手法の一つです。具体的には、現象や事物をあらわす「概念ラベル」同士を、規則性やルール「リンクワード」で結びつける作業となります。二つ以上の概念ラベルがリンクワードで結び付けられた状態を「命題」といいます。命題が多くなればなるほど、図は複雑に展開していくことになり、概念同士の関係性を一枚の紙の上にあたかも地図のように可視化することができます(コンセプトマップ)。

 私は、講義の最終回で「コンセプトマップ作成」を実施しました。これまでの講義で伝えた情報をピックアップして「概念ラベル」として提示し、各自でコンセプトマップを作成してもらいました。その後、6~8人程度のグループに分け、それぞれが作成したコンセプトマップを持ち寄り、ディスカッションします。その後、グループとしてのコンセプトマップを完成させ、グループ毎に発表してもらいました。完成度はグループ間で差はあるものの、中には他科目の情報と上手く結び付けることで、生物化学Iでの内容を体系的に理解するような発表もありました。履修者達は他グループの発表を熱心に聴いており、結果として、クラス全体としての理解度の底上げに繋がったのではないかと考えています。


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