研究テーマ:柳井 清治
手取川流域における土砂動態と総合的な土砂管理
石川県の山岳地帯は急峻であり、山地から流下した河川は扇状地を形成しそのまま日本海に注いでいるしかし上流域に設置されたダムなどの河川構造物や過去に行われた砂利採掘などにより土砂供給バランスが崩れ、海岸線の後退などの問題が起こっている。この研究では地形データや航空写真などを用いて山地から海域までの土砂移動の実態を明らかにし、浸食に対する保全方法を検討する。またサーモルミネッセンス法などを用いて、x線処理した砂に熱処理を行い発光させ、砂がどこから流れてきたものか、その起源を解明する方法の開発を行っている。
礫が流出し岩盤が露出した河床(左)
浸食と後退が問題となっている海岸地帯